[ テーマ: 助成金 ]
2009年11月30日23:00:00
仲間内で
「産業医の選任に対する助成金」が
話題になりましたので紹介しておきます。
常時50人以上の労働者を使用する労働者のいる事業場では、
産業医の選任が義務付けられています。
産業医とは、
医師のうち、日本医師会から産業医の認定を受けた人や、労働衛生コンサルタント試験の保健衛生区分に合格した人等で労働者の健康管理等を行う人のことです。
産業医の活動は、
「職場の見回りによる作業改善のアドバイス」、「健康診断結果に基づくアドバイスによる労働者の健康管理」、「長時間労働者への面接指導による健康防止対策」などです。
活動の目的は、
健康に対する労働者の意識を向上させたり、生活習慣病の防止が図れたりするなど、快適な職場づくりです。
選任義務のない常時50人未満の労働者の事業場に対し、
産業医の選任を支援する助成金があります。
「小規模事業場産業保健活動支援促進助成金」といいます。
助成金の概要は、
常用労働者数が50人未満の事業場の事業者が、他の事業者と共同または単独で産業医と契約を結び、産業医に保健指導・健康相談等の保健活動をさせた場合に、その費用の一部を最大3年間補助する制度です。
助成金の額は、
労働者の人数に関係なく一定の額です。産業医の保健活動の費用(上限21,500円)×活動回数(年4回まで)=年間上限86,000円を3年間受けることができます。
長時間労働での精神疾患、過労死の問題が大きな問題になっています。
また、
「快適な職場づくり」は社員の定着率を向上させるのに効果的です。
産業医の選任義務のない小規模の事業場でも、助成金をうまく活用し快適な職場づくりを目指すというのはいかがでしょう。
※参考までに、産業医の費用は、月3万5000円位~5万円程度です。
<詳しい「小規模事業場産業保健活動支援促進助成金」については下記サイト>
独立行政法人 労働者健康福祉機構
http://www.rofuku.go.jp/sanpo/jyoseikin/jyosei00.html